手術うけてきました

先日、卵巣にできた皮様嚢腫(良性)を手術でとってきました。
以下は、入院中ぼちぼち書いてた日記です。


2月29日。朝10時より入院。
病室は洗面台とトイレのついた、きれいな個室!
手術前日は、ちょこちょこする事がありますが、元気なので、もりもり病院食を食べたり、インスタントのチャイいれておやつ食べたり、海外ドラマみたりゲームしたりとのんびり入院ライフを満喫。

手術前日にやらねばいかん事は、下剤を飲む。
そして手術当日朝までに腸の中身を出す(出ないと浣腸。無事夜中にお通じきました!)。
へそ掃除してもらってから、シャワー。
麻酔科の先生から手術前後の食事水分制限の説明。
手術を執刀する先生からの、手術の内容についての説明。

ここで、腫れてる左卵巣をまるっと取ってしまう事にしました。そのほうが、再発のおそれがないから良いみたい。取っちゃってもホルモンの分泌量は変わらないし、まあ予定はないけど妊娠も可能らしい。
「同じ状況で、これから妊娠出産を希望する24歳だったら、腫瘍だけを切除するんですけど」と先生からきいたとき、あ〜私もう若くないんだなあとしみじみ思った。人生においてはまだ若いかもしんないけど、妊娠出産する可能性が低くなってる年齢なんだなあ・・。
夜中にゴロゴロお通じで目が覚めた以外は、睡眠薬のおかげかまあまあちゃんと眠れて手術当日を迎えました。


手術当日。不思議と全然緊張感なく、リラックスしてました。
前日の夕食後から絶食、当日朝から絶飲だったから、「小腹すいた〜」と手術の付き添い(手術中は病室で待機、手術後は先生から話を聞く役目)で来てくれてた旦那様にからんでたら、あっという間に手術室に出発する時間になりました。
手術室の前で旦那様に「いってきます!」と握手して別れを告げ、いざいざ、人生初のオペです!!

手術室は、思ってたより何かいろいろ物がいっぱい置いてあって、資料室とか倉庫の真ん中に手術台がポンと置かれてるみたいな部屋。
沢山のスタッフの方々が忙しそうに、真面目な様子で働いてらっしゃいました。
みなさん、どうぞよろしくおねがいしますと言いたかったけど言える雰囲気ではなかったので、まじまじと部屋の内部を観察したり、手術担当の若いかわいい看護師さんを眺めたりしてました。台に仰向けで寝ころがったまんま。
そうこうするうちに、麻酔科のスタッフらしきお兄さんが私の口に酸素マスクをあて、「眠くなってきますよ〜」というので、「ほんまかいな。眠くなってこなかったらどうすんだろ」と思ったところから記憶がありません。

よく覚えてないけど、何か楽しい夢を見てました。
ぼやあ〜っと夢から覚めると、手術は無事、終わっていました。
(全長8センチの、肉の入れ物に髪の毛と脂肪がぎゅぎゅ〜っと詰まったモノが取り出されました)
「あああどんな夢やったっけ。いい夢だったんだけど」と思い出そうとしてる間に、気管から管が抜かれ、ストレッチャーに乗せられて病室まで戻ってきました。まだ麻酔が残っているので、目も半開きで朦朧としていました。

無事に終わったんだなと思ってたら、なんだか気持ちが悪いことに気付きました。車よいのような、二日酔いのような、血の気が引くような気分の悪さです。
えづいても胃が空っぽなので何も出ず、入院中唯一きつかった時間でした。お腹の傷の痛みなんざ全然気にならないくらい、おええっと気持ち悪かったです。

しかしそれも、術後四時間ちょっとで治まりました。まだまだ寝たきりですが、携帯でメールできるくらいに復活。
鼻に付けられてた酸素マスクをとってもらえてすっきり。
気分の悪さが治まったら、次は膀胱に刺さりっぱなしのカテーテルが気になりましたが(全然痛くはないですが、違和感というか不快〜)、翌昼にとってもらえました。

カテーテルがなくなったら、もう歩行が自由です!ああっ、自分でトイレで用を足せるって、なんて素晴らしいことでしょう!さらばカテーテル!さらばゴワゴワのアテントよ!!
まだヨタヨタ歩きですが、洗面台で顔を洗ったり、部屋の冷蔵庫に飲み物取りにいったりと、休み休み活動範囲を広げていってました。
動き始めたら、手術中にお腹に入れたガスが肩の方に上がってきて肩が痛くなる現象に見舞われたのですが、術後二日目には無くなりました。痛いっつーか、肩から胸にかけて筋肉がはるような、こわばるような
感じです。

術後一日目の夕方、久々の食事は流動食。メニューは以下の通りです。

  • 重湯
  • パンプキンスープ
  • 高タンパクゼリー
  • あめ湯(すごく薄い!)
  • カルピス
  • ブドウジュース

しかもお茶もつく。
何の冗談だと思うくらい、液体オンパレード。全部飲める人なんて絶対いやしない。
唯一固体だった高タンパクゼリーが一番美味しかったです。脱脂粉乳ぽい味の、ミルクゼリーでした。
ゼリーとスープと重湯だけでいいんじゃないのかな・・。


術後二日目からは、やっとまともな食事です♪主食はまだお粥ですが、おかずは普通のおかず。野菜の和え物とか煮魚とか豆腐の味噌汁とか。
薄味なのはいいとして、もっと肉とか卵食べた〜い!とか思っちゃいましたが、胃が小さくなってるから、あっさり味の病人食なのにおなかいっぱい。。。しかし、おなかいっぱいでも、昼からおやつが解禁になったので、あったかいココアをいれてちょこっとのおやつを楽しみました。幸せだ〜。
術後二日目には、肩もほとんど痛くないし、ベッドのリクライニング使わなくても起き上がれるくらいに、傷の痛みも気になりません。くしゃみしたり傷を押したりするとちょっと痛いってくらい。

結局手術直後に一回使ったきり、痛み止めは全く使わずに済みました。痛い人はめちゃくちゃ痛いんですよ〜と先生がおっしゃるので、「きっと先生の腕が良いおかげですね」と言ってみたら、照れ笑いして去っていかれました。
二日目夕方には「そろそろ暇になってきたでしょ」と先生が言うくらい、普通に動けるようになってました。残りの入院生活、何をして過ごそう・・。


三日目からはやっと普通食!でもきっとお年寄りにあわせて作られているのであろうヘルシーメニュー。
煮浸しとか煮魚とか酢の物とか卵とじ。全部ぎりぎり美味しく感じる塩分糖分油分です。
たまに「うっす!!!(薄)」て呟いてしまうようなおかずも登場。自分でつくったご飯やパンが恋しい〜!
傷口をおおっていたテープがはがされ、かさぶたの上に細長いテープをいくつか縦に貼ってるだけの状態です。おなかに開けた三つの穴は、中だけ縫って外側は皮膚を寄せてテープでくっつけてるだけなんだって!おもしろいな〜。
三日目にもなると、全くもって元気。まだ体力落ちてるし、笑うと少しおなか痛いけど、暇すぎてストレッチやごく軽い筋トレをちょこちょこやってしまうくらい元気。
動かしてないと、寝てたりゲームしたり本読んだりばっかしでは肩がこってしょうがないもの。
運動、休憩、おやつ、ドラマ鑑賞、カルタ作り(メイリン用)と、充実したのんびり生活でした。


四日目、入院生活もあとわずか!
前日に、何と朝食をごはんじゃなくてパンにできる事を知ったので、入院生活最後の二日間は、朝食をロールパンにしてもらった。
全く期待してなかったのに、あったかくってほんのり甘くてきめ細かく、ふんわりとやわらかい低タンパクロールパンがきた!!しかも二個!いくつ食べたいか聞かれて「二個食べたいです!」と答えたから!
久々のパンは美味しかったっす〜。オイリオの冷凍パンだよ。

この日は朝採血されて、シャワーの許可でたから久々に全身きれいに洗って、午後は退院のしおりもらって説明きいて終了。
前日同様、元気だからけいおん!みたり、音楽ききながらカルタ作ったり、お腹を空かせるため軽い運動したり(動いてないと美味しくごはんをいただけないから)、テレビ見ながらぼーっとお茶したり。贅沢な時間の使い方ですなあ〜。


五日目の朝。やっと退院!体力は落ちてますが、元気です。くしゃみするとお腹が軽い筋肉痛のような痛さ。たいした事はないです。
当分は腹圧をかけないように、抱っことか色々気をつけねばならないようです。ぼちぼち頑張りまーす!


看護師さんには、入院中、本当にお世話になりました。出産時の入院と違って、本当にいたれりつくせりでした。
寝たきりのときは下の世話(カテーテルだけど)、着替え、体を拭いたり股洗ったりしてもらって、老後の介護生活を体験してきました。全く恥ずかしさとかなくて、ひたすらありがたかったですね〜。
歩けるようになってからも、まだシャワーが禁止だったので「頭カユいとつらいでしょ」と洗髪までしてもらえました。しかも二日連続で。若いかわいい娘さんから、母よりちょい若いおばちゃんまで、みなさん親切で優しかったです!
出産のときのは「母親養成強化合宿」だったけど、今回はやっぱ病気での入院だから、対応が違うのかな?それとも病院の差かな?


先生や看護婦さんはもちろん、とくに母や夫に、めっちゃお世話になりました。
みんな本当にありがとう。息子たちもありがとう〜!
ほんとこれからは入院せずに済むように、体大事にします!